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火葬とは?葬儀の流れから火葬場不足の問題まで解説

葬儀の種類

皆様は火葬についてどれくらいご存知でしょうか。日本では基本的に火葬を行い、荼毘に付さなくてはなりません。火葬では行政的な手続きからご遺体を焼いた後の骨上げなど、やるべきことが多数あります。そこでこの記事では、火葬で実際に何を行うのか、そしてその一連の流れをご紹介します。さらに、近年都市部で深刻化している火葬場不足の問題についても解説いたします。突然のお葬式でも慌てぬよう、この記事を読んで火葬について理解しておきましょう。


■火葬とは
火葬は葬送法のひとつで、ご遺体を焼却する形式の葬儀のことです。人が亡くなったあとご遺体をどうするかは地域や宗教によって大きく異なりますが、日本では火葬をすることがほとんどです。かつてはご遺体をそのまま埋葬する土葬や、洞窟などにご遺体を安置する風葬が行われていたこともありました。しかし、明治時代以降から徐々に火葬が増え、現在では99%を上回る確率で火葬が行われる国となりました。
▼参考記事
日本ではなぜ「火葬」なのか?|おそうしき読本

日本の法律で土葬は認められています。しかし、条例では禁止している市町村が多く、条例を制定していない自治体でも土葬許可は下りにくいとされています。火葬が一般的になった理由としても、土地を有効利用できるということ、また衛生面でも安全であるということが挙げられます。火葬後は収骨の儀式が行われ、ご遺骨を骨壷に納めます。日本の土地柄、国風も影響して形成された一種の文化であるとも言えます。

■火葬する際の行政手続き
火葬を行うためには火葬許可証が必要で、これは火葬許可申請を行うことで受け取れます。火葬許可申請書は死亡届と同時に市区町村の役場に提出します。死亡届を提出することで自動的に火葬許可証が発行される自治体もあるようです。死亡届と火葬許可証の提出は、葬儀社が代行する場合が多いです。個人で行うことが困難な場合は、葬儀社に依頼することをおすすめいたします。

■火葬の流れ
通常、葬儀・告別式に続いて出棺ののち、その日のうちにに火葬が行われます。ご遺族様は火葬許可証を持ち、火葬場に向かいます。火葬場にて、故人様との最後のお別れになります。

☑出棺
葬儀と告別式のあと、棺を祭壇から下ろして故人様とお別れをします。このときにご遺族様と参列者様で、供花として飾っていた花を棺に入れる「別れ花」という儀式を行います。ご自身で入れる花を用意することも可能です。その際には派手な包装は避けてください。花以外にも、故人様の愛用品や思い出の品も一緒に入れることができますが、不燃物など入れられないものもあります。
地域によっては棺の蓋を閉めたあと、故人様が無事に旅立てるよう思いを込めて釘打ちをするところもあります。
葬儀場でのお別れをしたら、出棺を行います。ご遺族様や葬儀社担当数人で寝台車まで棺を運びます。
出棺の際は、喪主様が位牌を、喪主様の次に繋がりが深いご親族様が遺影を持つのが一般的です。棺を寝台車に納め、火葬場へ運ぶ準備が整ったら、喪主様か代表者様が参列者様に対して挨拶を行います。
火葬場に向かう際、喪主様は位牌を持って寝台車で、ご遺族様や親族様は寝台車以外の交通手段で火葬場に向かいます。このとき参列者様全員が向かうわけではなく、数名は式場に残って留守番役となります。

☑火葬
火葬場に着いたらまず「納めの式」を行います。これは、棺を火葬炉の前に置いて読経や焼香を行う、故人様との最後のお別れの儀式です。お別れが終わると、棺を火葬炉へ入れて遂に火葬が始まります。火葬はおよそ1〜2時間ほどで、その間は控え室にて待機することになります。この待機時間に精進落とし(会食)を行う場合もあります。

☑骨上げ
火葬が終わると、「骨上げ」という儀式を行います。竹箸で骨を拾い、骨壷に納めるというもので、個人様と縁の深い方から順に2人1組で行います。この儀式には、故人様が無事に三途の川を渡れるよう橋渡しをするという思いが込められています。どの骨を納めるのかは、火葬場の担当者から指示があればそれに従ってください。一般的には足元の骨から上半身の骨へと順に納めていくことが多いです。最後に故人様と最も縁の深い方が喉仏の骨を骨壷に納めて終わりとし、火葬場の担当者が持ち帰る準備をしてくれます。火葬済印が押された火葬許可証と骨壷を受け取った後、葬儀式場や寺、ご自宅などに戻り、お骨になった故人様を供養する「還骨法要」の儀式を行います。火葬中に精進落としを行わなかった場合、このタイミングで行う場合があります。

■直葬について
近年では、ご家族様やご親族様を中心に行う密葬や家族葬など、小規模な葬儀が選ばれるようになってきています。以前のように大人数に送られるのではなく、身内だけで静かに送られたい、という風潮の変化が大きな理由と考えられます。なかでも最も小規模化した葬儀の形式が、通夜・葬儀・告別式を行わずに、ごく限られた身内のみで火葬だけを行う「直葬」「火葬式」と呼ばれるものです。祭壇を飾らず、会葬者も招かないため、葬儀の費用を抑えられる・接待に気を使う必要がないといったメリットがあります。
直葬の流れは非常にシンプルです。病院などからご遺体を自宅や安置施設に搬送して、棺に納めたのち火葬場へ運び、火葬炉の前でお別れをするのみです。
直葬は、葬儀社によって引き受けていないところもあります。事前に内容を調べ、思い描く送り方をできる葬儀社を探していただけると確実です。

■都市部で火葬場が不足している?
火葬を行うにあたって深刻化している問題が、火葬場の不足です。高齢化社会の進展で年間の死亡数が増える一方、火葬場の数は減少傾向にあります。厚生労働省によると、2015年の年間死者数は129万人にのぼり、今後も増加する見込みがあるようです。しかし実働している火葬場は、1980年代には全国に約1900箇所あったにもかかわらず、現在では約1500箇所まで減ってしまいました。この影響により、都市部では亡くなってから通夜まで1週間待ち、というケースも出てくるほどです。また、友引の日は避けられたり、葬儀・告別式を午前中、火葬を正午頃という予定を組んだりと、同じ日・同じ時間帯に希望が集中するために待ち日数が長くなる、という原因もあります。

▼参考記事
火葬まで1週間!…現代の葬儀事情|深読みチャンネル

東京都内で火葬場不足?葬儀場が予約待ち?|終活のミカタ


火葬が遅れると、今度は「ご遺体の安置」という点も問題となってきます。もちろん、個人宅にご遺体を何日間も安置することはできません。施設にある保冷庫を利用することが一般的ですが、寒々しさが故人様に忍びない、という意見もあります。しかし、最近ではドライアイス不要のベッド型の安置設備なども導入され、ご遺体の安置もしやすくなってきました。
とはいえ、根本的な火葬場不足の問題は解決していません。いざというときに戸惑わないように、複数の火葬場を調べておく、混雑した時間帯を避けるタイムスケジュールを考えておく、などの対策が必要となります。

■まとめ
以上が火葬の流れ、そして火葬が抱える問題です。
現代では葬儀の形は多種多様にわたり、一概にはまとめられないのも事実です。送り方には人それぞれの思い、形式の希望があることと思います。

アイワセレモニーでは、埼玉県・東京都を中心に様々な形式の葬儀を執り行っています。
プラン、料金は以下の通りです。


直葬、火葬式:  98,000円〜/ 直葬です。
1日葬:          198,000円〜/ お通夜を行わず、葬儀、告別式、火葬のみ1日で行うプランです。
家族葬:         298,000円〜/ 家族・親族を中心に参列し見送る形式です。お通夜、葬儀、告別式など希望される

                                         プランによって流れ等は変わります。
一般葬:         498,000円〜/ 家族・親族・知人・町会関係・会社関係などの方と共にお見送りをする形式の

                                         プランです。
市民葬:         198,000円〜/ 各地域の所有する施設や行政設備を活用して葬儀を行うプランです。


様々なオプションを付け、思い通りの送り方を実現することも可能です。葬儀プランは複雑に思われがちですが、無料の事前相談からアフターまで長期間に渡るサポート体制を整えています。疑問点等、ご相談がございましたら、アイワセレモニーまでお気軽にお問い合わせください。上記のように火葬用プランもございますので、火葬をご検討の方にもおすすめです。

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