納骨堂にお参りする方法|事前に知っておきたい服装のマナーやお供え物、注意点も解説
納骨,お墓・墓地,葬儀後納骨堂とは、遺骨を納めることができる屋内施設のことです。納骨堂へのお参り方法は、一般的な屋外のお墓参りとは異なる点があるため、事前に確認しておくと安心できます。この記事は、納骨堂へのお墓参りを予定している人に向けて、お参りの方法や手順について解説します。服装のマナーやお供え物についても解説しているので、参考にしてください。
納骨堂とは
納骨堂とは、屋内にあるお墓です。納骨スペースが屋内にあるため、お参り方法やマナー、注意点などが一般的な屋外のお墓参りと異なります。また、納骨スペースには、ロッカー型や仏壇型、マンション型などの様々なタイプがあります。都心のアクセスが良い場所にも納骨できることから、近年は利用者が増えています。なお、親族だけでなく、友人でも納骨堂へのお参りが可能です。納骨堂にお参りする方法
納骨堂の納骨スペースには、ロッカー型や仏壇型、マンション型などの様々なタイプがあります。ここでは、各タイプのお参り方法について解説します。ロッカー型
ロッカー型は、同じ大きさの納骨スペースが上下左右に並んでおり、各スペースに遺骨が安置されています。納骨スペースから遺骨を出してお参りする場合や、納骨スペースの裏側の棚に向かってお参りする場合があります。納骨スペースに向かって手を合わせることはできますが、線香はあげられません。納骨堂の中央や奥にご本尊が祀られていることが多く、ご本尊に対して線香をあげることは可能です。
仏壇型
仏壇型は、個別の仏壇が並んでいる形式です。霊廟型とも呼ばれます。高さは190cmほどで、構造は仏壇と同様に、上段はご本尊が祀られている仏壇、下段は納骨スペースとなっています。家族ごとに個別の仏壇を持てるため、お供え物や備品を自由に配置できます。納骨されている故人に向かって手を合わせることができるため、一般的な屋外でのお墓参りのイメージに近いでしょう。マンション型
マンション型は、納骨箱がコンピューター制御されており、自動的に搬送されてくるタイプです。屋内に故人の共有のお墓があり、参拝ブースはガラスなどで区切られています。参拝ブースでICカードをかざすと、遺骨が運ばれてくるという仕組みです。土地が不足している都心部で増えています。墓前にはお供え物を置けるスペースがありますが、他の故人とお墓を共有しているため、お供え物は持ち帰る必要があります。
納骨堂にお参りする時間帯・時期
納骨堂へのお参りに関して、望ましい時期や時間帯はあるのでしょうか。ここでは、お参りの時間帯や時期について解説します。予約不要でお参りできる
納骨堂へお参りする際、納骨堂への予約は基本的に不要です。遺族は気軽にお参りできます。ただし、多くの納骨堂は夜には閉門されるため、開門・閉門時間は事前に確認しておきましょう。24時間お参り可能な納骨堂もありますが、夜間に参拝する場合は、近隣住民の迷惑にならないように気を付けてください。ゆっくりお参りするなら混雑時期を避ける
一般的な納骨堂の参拝スペースは、屋外のお墓より狭いです。ゆったりとお参りしたい場合は、混み合う時期を避けるとよいでしょう。屋外のお墓参りと同様に、お盆やお彼岸は混みやすい時期です。週末や連休についても、平日と比較して納骨式や法事法要が催されることが多く、混む傾向があります。混む時間帯を納骨堂に事前確認することもおすすめです。服装のマナー
納骨堂での服装のマナーは一般的な屋外でのお墓参りと異なるのでしょうか。ここでは、服装のマナーについて解説します。清潔感のある服装を心がける
屋外のお墓参りと同様に服装は自由ですが、清潔感のある服装を心がけましょう。肌の露出が多い服装や華美な服装は避けてください。納骨堂で法要を行う場合は、礼服でお参りします。また納骨堂は屋内で匂いが他人に伝わりやすくなるため、強い香水なども避けるとよいでしょう。脱ぎ履きしやすい靴を選ぶ
多くの納骨堂では、靴を脱いで屋内に入ってお参りを行います。そのため、脱ぎ履きしやすい靴で参拝しましょう。靴下に関しても派手な色や柄を避け、清潔感があるものを着用してください。清潔な服装を心がけても、足元が派手であれば目立ってしまいます。納骨堂でのお供え物
納骨堂によっては、特定のお供え物の持ち込みが禁止される場合があります。ここでは、納骨堂でのお供え物のマナーやルールについて解説します。食べ物・飲み物
食べ物や飲み物のお供え物については、納骨堂によってルールが異なるため、事前に確認しましょう。お供えが許可されていても、匂いの強いものは避け、堂内を汚す恐れのある汁物は注意して取り扱ってください。アルコール類についても、持ち込みが禁止されている場合があります。お花
お花のお供え物についても、納骨堂によってルールが異なります。持ち帰ることを前提にお供え可能な場合や、専用スペースにお供えできる場合、持ち込み自体が禁止されている場合など様々なケースがあります。お供え可能な場合は、造花やプリザーブドフラワーなどがおすすめです。生花とは異なり、水が不要で痛みも少ないため、お供え物として適しています。線香・ロウソク
納骨堂は室内に納骨壇があるため、火事の危険性を考慮し、線香やロウソクのお供えが禁止されている場合があります。納骨堂によっては、電気式の線香やロウソクであればお供えできるケースや、納骨堂に既に設置されているケース、専用スペースでのみお供えが可能なケースなどがあります。事前にルールを確認して、お供えしましょう。納骨堂にお参りする手順
納骨堂では、屋外のお墓参りと手順が異なります。ここでは、お参りの手順について解説します。遺族に納骨堂の場所を聞く
納骨堂には多数の納骨壇があるため、友人や親戚が初めてお参りする場合は、納骨壇の場所が分かりません。遺族に対して、納骨壇の場所を事前確認しておきましょう。また一般的にマンション型の場合は、受付で納骨堂の契約者である遺族の名前を伝える必要があります。あらかじめ遺族にお参りの同意をとっておくと安心です。ご本尊に手を合わせてから納骨堂に向かう
納骨堂に到着したら寺院の住職に挨拶し、ご本尊に手を合わせてから納骨堂に向かいましょう。友人がお参りする場合でも同様の手順が望ましいでしょう。その後、故人の納骨壇に向かい、お供えと合掌を行います。納骨堂でのお参りが終わった後、再度ご本尊に手を合わせてから帰宅します。お経は控えめに読む
お経を読む場合は、控えめの声を心がけてください。納骨堂は屋内施設であるため、声が響きやすい特徴があります。また、宗派を問わない納骨堂では、多様な宗派の人が参拝しています。周囲の参拝者に対して、大声で迷惑をかけないように、また異なる宗派の読経で不快感を与えないように気を付けましょう。納骨堂にお参りする際に注意すべきポイント
納骨堂のお参りは、屋内で行われるという特性から、いくつかの配慮すべきポイントがあります。ここでは、納骨堂にお参りする際に注意点を解説します。周囲に配慮する
納骨堂は、屋外の墓地と比べて狭く閉鎖的なため、音が響きやすいという特徴があります。お経を控えめの声で読むことは前述しましたが、会話や足音も大きな音を立てないように配慮してください。子ども連れでお参りする場合は、走り回って他人に迷惑をかけたり、怪我させたりしないように気を付けましょう。掃除用具が必要な場合がある
お参りの際に掃除道具が必要となる場合があります。一般的に、寺院のスタッフが納骨堂を掃除しています。ただし、個人別の納骨エリアについては、自分たちで掃除が必要な場合があります。屋内の納骨壇は、屋外のお墓のように水をかけて掃除することができません。便利な掃除アイテムとして、手軽に拭き掃除が行えるウェットティッシュなどがあるとよいでしょう。まとめ
納骨堂は屋内にお墓がある施設で、交通アクセスがよいことから近年利用者が増えています。屋内施設であるため、一般的な屋外のお墓参りとは手順やルールが異なる部分があります。納骨堂へお参りを検討するなら、この記事で解説したマナーや注意点を参考にしてください。アイワセレモニーは地域に密着した葬儀社です。葬儀の事前相談から、葬儀後に至るまでサポート体制を整えています。事前相談や見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。
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