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孫からの弔辞|お葬式で孫が挨拶をする際の例文を紹介

お葬式のマナー

祖父や祖母が亡くなり、葬式で孫が挨拶しなければならない場合があります。一方でどのような挨拶をすればいいのかわからない人もいるでしょう。

この記事では、葬式での挨拶をする人向けに「弔辞」の基本ルールや例文を紹介します。孫の立場として祖父や祖母に向けた最後の挨拶をする際に役立ててください。

葬式の挨拶「弔辞」とは?

弔辞とは葬式の挨拶のことです。故人に向けて送る最後の言葉になります。遺族への慰めの言葉や故人を讃える言葉を述べるのが一般的です。弔辞を読むのは故人の親族や親しい関係にあった人のほか、最近では孫が読み上げることも多くなっています。孫が読む場合、1人の孫が読むケースもあれば、複数の孫が読むケースもあります。

孫からの「弔辞」の流れとは?

孫から弔辞を読む場合、どのような流れで行うのでしょうか。続いては、具体的な流れについて解説します。

祖父/祖母への呼びかけ

弔辞では、まず亡くなった祖父や祖母に対する呼びかけの言葉から始まります。例えば「いなくなって寂しいです」「もう会えないというのが信じられません」といった言葉で、訃報への驚きや、故人の死を悼む内容を伝えます。

また、弔辞を読む際、祖父・祖母と呼んでも構いませんが、「おじいちゃん」「おばあちゃん」など慣れ親しんだ呼び方をすることもできます。

亡くなった祖父/祖母とのエピソード

次に祖父・祖母との具体的なエピソードを入れます。これは、孫が小学生でも社会人でも同じで、年齢層を問わずに思い出に触れます。してくれたことや印象的なエピソードなど、故人の人柄や長所などがわかるように表現しましょう。また、弔辞の中で故人のマイナス面を伝えるようなエピソードには触れてはいけません。

別れの言葉(結び)

弔辞の最後は別れの言葉で締めくくります。ここでは「ご冥福をお祈りします」や「安らかにお眠りください」「本当にありがとうございました」といった感謝の言葉や冥福を祈る言葉をかけてください。


「弔辞」のルールや基本とは?

弔辞の内容を考える際には、おさえておきたいルールがいくつかあります。どういったものなのか解説していきます。

避けたい言葉

弔辞には、使用を避けなければいけない言葉がいくつかあります。

忌み言葉

忌み言葉とは、一言で言うと重ね言葉のことです。「たびたび」や「重ね重ね」「しばしば」など同じ言葉が繰り返されると、不幸の繰り返しを連想させるため、使用を避けなければいけません。また、同じ理由から「再三」や「続いて」といった言葉も使わないようにしましょう。

宗教的理由から避ける言葉

宗教によって死生観は異なります。そのため、仏教式や神式、キリスト教式など葬式の形態によって使えない言葉が出てきます。例えば、仏教で使われる「冥福」や「成仏」といった言葉は神式やキリスト教式の葬式では使用できません。逆に、「天国」という言葉は仏教式の葬式では使用できません。

不吉とされる言葉

忌み言葉以外にも不吉とされる言葉があります。例えば「四」や「九」といった数字は「死」や「苦」を連想させます。そのため、使用する際は「四(し)」「九(く、きゅう)」と読むのではなく、「四(よん)」「九(ここのつ)」と言い換えるようにしましょう。

また、「生きる」や「死ぬ」といった生死を直接表現する言葉も「ご生前」や「亡くなる」といった形で言い換えてください。

悲しみを誘う言葉

祖父や祖母が亡くなって悲しい気持ちになっているのはわかりますが、「辛い」「悲しい」といった表現を使用するのは避けましょう。これは、この言葉を聞いた遺族がより悲しい思いをしてしまうからです。遺族の悲しみや寂しさをかきたてないように、言葉にも気を配りましょう。

飾らない言葉で伝える

何歳になっても祖父母にとっては孫であることに変わりはないので、孫として素直な気持ちを言葉でするようにしましょう。少しくらい子供っぽい文章になっても構いません。かっこつけたり、難しい言葉を使用したり必要はないので、祖父母に対する感謝やお別れを述べてください。


「弔辞」を書く時のポイントとは?

弔辞は、書くときにもおさえておきたいポイントがあります。引き続き解説します。

「弔辞」の書き方

弔辞は、薄墨の毛筆で巻紙、もしくは奉書紙に縦書きに書くのが基本です。これがコピー用紙などになると、気持ちがこもっていないように見えてしまいます。巻紙を使用する場合、最初の10センチは余白にしてください。また、奉書紙を使用する場合は、1枚で納めるようにしましょう。

文をすべて書いたら年月日と名前を書きます。このとき本文の文字よりも小さく書くようにしてください。

「弔辞」の長さ

弔辞の長さは文字数にすると400字詰めの原稿用紙2〜3枚分、時間にして3〜5分程度が目安となります。故人に対する思いがたくさんあったとしても長すぎるのは望ましくないので長さにも注意してください。

「弔辞」の包み方

書いた弔辞は包まなければいけません。奉書紙の場合は、文をかいたものと同じ紙を使って上包みを作ります。まず紙3つ折りができる長さに切り、切った紙の中央部分に折りたたんだ弔辞文を置いてください。あとは三つ折りにして、最後に上下を折り返したら完成です。上包みの表に「弔辞」と書き、その下に名前を書いてください。

便箋の場合、郵便枠の入っていない白い封筒に入れて表に「弔辞」と書いてください。


世代別「弔辞」の例文

最後に小学生、中学生〜高校生、大学生〜社会人と、孫の世代別に弔辞の例文を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

小学生の場合

小学生であっても感謝の気持ちや寂しい気持ち、締めの言葉は必要になります。祖父・祖母との思い出に触れてもいいでしょう。例文は、以下の通りです。

・「お正月と夏休みにおばあちゃんのお家に泊まるのが楽しみでした。いつも美味しご飯を作ってくれてありがとう。」
・「お母さんに内緒でお菓子をたくさん買ってくれたのはとても嬉しかったよ。」

締めの言葉の例文としては、「僕たちのことを見守っていてくださいね」といったようなものが挙げられます。難しい言葉や表現は使用する必要はないので、思い出に触れながら感謝の気持ちをしっかりと伝えるようにしましょう。

中学生~高校生の場合

中学生や高校生の場合も、弔辞の基本的な流れや内容は小学生の場合と大きな違いはありません。小学生よりも語彙力や表現力の幅は広がっているはずなので、エピソードにより具体性を持たせるようにしましょう。例えば、以下のような文章が挙げられます。

・「学芸会で私が主役をすることになった時には、最前列に座って笑顔で応援してくれましたね。私もおばあちゃんの顔を見て緊張が和らいだのを覚えています」
・「僕が野球を始めたばかりのころ、キャッチボールがうまくできなくていつも放課後に練習したのをよく覚えています。おじいちゃんのおかげで今はレギュラーになれました」

最後に以下のようにこれからに向けての言葉も書くようにしてください。
「おじいちゃんからの教えと思い出を心に刻んで、頑張っていきます」

大学生~社会人の場合

大学生以上ともなると大人の一員なので、先ほど紹介したようなルールやマナーを守って文章を書くようにしましょう。たくさんの思い出があるかもしれませんが、長くなりすぎないように注意してください。

エピソードに関しては、祖父母の教えが今役立っているといった内容のものが考えられます。例えば以下のようなものが挙げられます。

・「おじいちゃんが畑仕事に全力で取り組む姿は今の僕の仕事に取り組む姿勢に大いに生かされています」
・「おばあちゃんから教えてもらった料理は、私の得意料理になりました。夫も子供も大好物です」

多少子供っぽくなっても感謝の気持ちはしっかりと述べるようにしましょう。

まとめ

弔辞を読む際は孫の年齢層に関係なく、呼びかけから入り、エピソード、別れの言葉と言う流れを守るようにしましょう。また、使用しないほうがよい言葉もあるので、小さい子供が読む際は大人がサポートする必要があります。

弔辞をはじめとして、葬儀に関する不明点を持っている人は少なくないでしょう。そういった人には「アイワセレモニー」がおすすめです。葬儀内容や費用に関する事前相談や見積もりが可能なほか、葬儀後のサポートまできめ細かく行ってくれます。もちろん弔辞に関する相談も行えます。

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