墓地区画はどう選べばいい?平均的な広さや費用相場、面積単位の見方など選び方を解説!
お墓・墓地,終活・準備,葬儀後一昔前までは、小さすぎるお墓は貧相、大きすぎても目立つといわれてきました。しかし、お墓は、大きさを周りと比べたり、優劣を決めたりするものではありません。昨今は霊園のタイプも墓石の形も多様化しています。
この記事では、墓地区画の一般的な広さや面積単位、相場などについて解説します。これからお墓を建てる予定のある人はぜひ、区画選びの参考にしてください。
墓地区画とは
墓地区画は、納骨し、墓石を建てるために区切られた土地のことです。墓所区画ともいいます。土地ではなく使用権を買うことで、墓地区画を使うことができます。同じ区画を代々お墓として使う権利を買うためのお金を永代使用料といい、霊園や寺院など墓地全体を管理する管理者に支払います。
墓地の区画面積を表す単位
墓地区画の面積を表す単位は、「㎡(平方メートル)」が一般的です。他に「霊地」「坪」「聖地」などもあります。墓地区画の単位の「坪」と不動産の「坪」は大きさが異なるので注意しましょう。
墓地区画の面積を表す単位
単 位 | 面 積 |
1㎡ | 100cm✕100cm |
1霊地 | 100cm✕100cm |
1坪 | 0.9m✕0.9m=0.81㎡ |
1聖地 | 0.9m✕0.9m=0.81㎡ |
広さによって変わるものがある
墓地は、区画の広さによって永代使用料や納骨できる人数が変わります。予算や希望に合わせて選びましょう。広さだけでなく、同じ霊園内でも日当たりなど立地で永代使用料が変わることがあります。通常、墓石は区画の広さに合わせるので、面積が広くなるほどお墓を建てる費用も大きくなりがちです。
墓地区画の選び方
墓地区画を選ぶ際のポイントは5つあります。詳しく解説します。
日当たりや方角
日本人の古くからの感覚として、日陰やじめじめしたところは印象がよくありません。日が長く当たるような区画や、墓石の正面が東向き、南東向き、南向きのいずれかになる区画なら、お墓の吉相としてよいでしょう。仏教の「西方浄土」の思想から、先祖が極楽の方向を向く西向きの区画も悪くないとされています。
お参りのしやすさ
墓地区画の選び方で次に考えたいのは、区画の位置です。駐車場や霊園の管理施設などから近いことや、坂道・段差が少ないことなどを考慮した区画を選ぶと、お年寄りや車椅子の人にとってお参りに行くハードルが下がります。ただ、お墓参りは静かにおこないたいという場合は、あえて奥の静かな区画を選ぶというのもよいでしょう。
地盤・水はけ
水はけが悪かったり、地盤が緩かったりする区画では、代々受け継いでいくお墓として不安が残ります。水はけが悪いと墓石や納骨棺の劣化に繋がり、お墓自体の耐久性に影響が出ます。また、水はけが悪いお墓はお参りのときも足元が危険です。区画選びの際は、雨の日にも一度見学に行ってみると、実際の状態が見られるのでおすすめです。
費用面と広さ
和型や洋型、デザイン墓石など墓石にこだわる場合は、墓石に合わせた広さの区画を選ぶ必要があります。また、区画1㎡あたりに入る骨壷は3〜4つです。墓地区画は面積や地域によって費用が異なるため、お墓の希望や予算に合わせて選ぶようにしましょう。
一般的な墓地の区画面積と相場
墓地区画の面積とかかる費用は、墓地選びの重要な要素のひとつです。一般的な墓地区画の広さと平均相場を解説します。
一般的な区画面積
墓地区画の面積は1.50㎡以下が一般的です。お墓の坪でいうと1.85坪以下となります。ただ、墓地区画の広さは地域によっても差があります。例えば、東京都内など人口が多かったり、土地が少なかったりする地域では1㎡の小さめな区画設定が多いです。逆に土地がある地方では、3〜5㎡の広めな区画設定となっていることもあります。
平均相場
墓地区画の永代使用料の相場は、30万円程度〜100万円を超えるなど地域によって幅があります。永代使用料は地価が影響するため、1㎡あたりの相場に違いが出ます。都心の一等地では0.5㎡で100万円を超える区画もある一方で、地方では1㎡で10〜20万円程度の区画もあります。首都圏の平均的な区画は1㎡で50〜70万円が相場です。
【参考】墓石の平均相場
お墓を建てる際には、永代使用料(土地代)のほかに墓石代がかかります。墓石も大きさによって価格は変わりますが、平均相場は70万円〜250万円です。墓石のサイズや形、使われる石の種類や産地で価格が設定されています。墓石のサイズは墓地区画の広さに合わせるため、区画選びの際には墓石の費用も想定しておきましょう。
墓地区画の種類
お墓の姿や形式が多様化している現代は墓所や墓地の種類もさまざまです。条件にあう墓地の区画を選ぶようにしましょう。主な墓地の種類を紹介します。
一般墓所・墓地
一般墓所は、従来型のもっともポピュラーな墓所のことを指します。墓地区画はそれほど広くないため、人口が多く、土地があまりない都心でもよく見かけます。隣り合う区画との隙間は広くありません。墓石の形や大きさ、石の種類などを指定している規格墓所と、それらの制約がない自由墓所があります。
芝生墓所・墓地
墓石の周りが砂利やコンクリートではなく芝生で覆われている区画を芝生墓所といいます。従来の日本のお墓と比べ、自然に囲まれ、公園のような明るい雰囲気が感じられます。墓石の高さは高くしないことが多く、視界が開け、日当たりもよく、広々とした印象です。洋型の墓石が似合います。
ガーデニング墓所・墓地
ガーデニング墓所は、墓所全体に草木や花々が植栽されている庭園のような墓所です。区画ひとつひとつの墓石の周りが、色とりどりで華やかな自然に囲まれています。造園家やフラワーコーディネーターなど園芸の専門家がプロデュースしていることもあり、暗いイメージを与えがちなお墓とは違い、明るく落ち着いた雰囲気を与えてくれます。
噴水や池、ベンチなどが用意されているところもあり、ハイキングのような気分でお墓参りができる墓所です。
ゆとり墓所・墓地
ゆとり墓所は、区画内にゆとりのある墓所のことです。区画が広く設けられている場合もありますが、それほど広くない区画でも墓石を小さくするように設計されていることもあるため、必ずしも区画が広いわけではありません。
結果的に隣接した墓石との間隔が広く確保され、空いたスペースにはお花や芝生、玉竜を植えるなどカスタマイズができることも多いです。
ペット共葬区画
ペット共葬区画は人間とペットの骨壷が同じ納骨スペース(カロート)に納められる構造になっている墓地区画です。通常はペットとの共葬はNGとする墓地が大半で、共葬できる墓所はまだそれほど多くはありません。霊園全体というよりも、一部をペット共葬区画にしている霊園もあります。
墓地区画の面積は寺院や霊園が独自に決める
墓地区画や墓石の大きさは、法律などで統一されていたり、基準が定められたりしているわけではありません。寺院や霊園ごとに独自に、区画の面積を決めたり、墓石の幅や高さを制限したりしていることがほとんどです。つまり、お墓を建てる場所と大きさ、金額のバランスから区画選びをすることが重要になります。
まとめ
墓地区画は、1㎡〜1.5㎡の面積、骨壷が3〜4つ入る広さが一般的です。日当たりや方角、水はけなどを区画選びの基準とすることが多いです。お墓を建てる地域によって広さや相場は変わります。周りのお墓の雰囲気を確認することもできるため、墓地区画の見学はおすすめです。
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