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エンディングノートの書き方は?書いておきたい9項目と書いた後にどうすればよいかも解説

終活・準備

エンディングノートは「終活」のひとつです。生前に自分の考えや希望を記録しておき、残さ
れた家族が生活などで困らないようにするためのものです。しかし、具体的にどのように作成
すればよいか分からない方も多いでしょう。
この記事では、エンディングノートで書くべき項目や注意点について詳しく解説します。後悔
のない終活に、ぜひ役立ててください。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、人生の最後を迎えるにあたり、自分の気持ちや考え、希望を記録し
ておくノートです。もしも病気や認知症、突然死などに合った場合、自分の考えを正確に伝え
ることは難しくなります。健康なうちにエンディングノートを作成しておけば、家族に対して
自分の希望や気持ちを正確に伝えられます。

遺言書との違い

エンディングノートには法的拘束力はありません。ノートの内容はあくまで「お願い」となり
ます。一方で「遺言書」は、法的拘束力があります。遺言書の記載内容には遺族全員が従わな
くてはなりません。遺産相続などは遺言書へ書くのが一般的です。また、エンディングノート
の書き方は自由ですが、遺言書には法律で決められた書き方があるという点も違います。

エンディングノートを書くときの5つのポイント

エンディングノートを書く際のポイントを5つ紹介します。実際にエンディングノートを作成
する際の参考にしてください。

書き方に決まりはない

エンディングノートは自分の要望を書くものなので、自由な形式で作成できます。書く内容も
自由で、手書きではなくパソコンやスマホで作成することも可能です。方法にこだわるのでは
なく、自分の好きな書き方で要望を伝えましょう。個人の気持ちが込められたエンディングノ
ートは、家族にとって大切な形見にもなります。

エンディングノートは何歳から書いてもよい

エンディングノートは、元気なうちに自分の要望を伝えるものであり、作成する年齢に決まり
はありません。中には20~30代から書いている人もいます。若いうちから作成して問題ないの
で、思い立ったらすぐに作成しましょう。結婚や出産など、人生の節目に準備する人も多いで
す。

キャッシュカードの暗証番号などは書かない

クレジットカードやキャッシュカードの暗証番号などは、エンディングノートには書かないよ
うにしましょう。ノートは盗難や紛失などのリスクが大きいため、暗証番号やバスワードなど
大切な情報を記載するのは避けましょう。例え自分の死後であっても第三者の手に渡ると問題
が発生する情報は、安易に書かないことがポイントです。

どんなノートを使ってもよい

エンディングノートは、基本的にどのようなノートを使っても問題ありません。普通のノート
でも、専用ノートでも使いやすいほうで作成してください。自治体の中には、無料で配布して
いるところもあります。市販されている専用ノートでは、コクヨのエンディングノートがおす
すめです。

書ける項目から埋めていく

エンディングノートは、最初からすべて埋めようとする必要はありません。1回で完成させる
のではなく、書ける項目から埋めていきましょう。内容が思いつかない項目や書きにくい項目
は空欄にしてもかまわないので、書きやすいところから始めましょう。エンディングノートは
後々に書き直したり、付け足したりできるのがメリットです。

エンディングノートに書いておきたい9項目

エンディングノートの内容は基本的に自由ですが、書いておくべき項目があります。残される
ご遺族のためにもなるので、ぜひ記載しましょう。

自分自身の基本情報

まずは自分の名前や生年月日といった基本情報を書きましょう。住所や本籍地などは、もしも
の手続きのために必要になることもあります。また、趣味や特技などを書くと、思い出の振り
返りになったり、新しい発見に繋がったりします。
・名前
・生年月日
・住所
・本籍地
・血液型
・趣味
・特技
・持病
・親族の名前

個人情報について

スマホやパソコンなど、契約に必要な個人情報を記載します。一覧としてまとめると、自分の
死後に解約すべき契約などが明確になるので、残された家族の負担も減ります。また、すべて
の個人情報を洗い出すことで、不要な契約を見つけることもできます。
・インターネットサービスのログイン情報
・運転免許証
・パスポート
・保険証
・年金手帳
・賃貸契約
・水道光熱費

ペットについて

ペットを飼っている場合は、ペットの情報を記載します。残されたペットが安全に暮らせるよ
うに、必要な情報をすべて記載しましょう。残されたペットをどのように扱ってほしいか、正
確に伝えることも大切です。
・名前
・種類
・年齢
・好きなおもちゃ
・散歩コース
・かかりつけの病院
・好物、嫌いなもの
・食べさせてはだめなもの

医療について

医師やご遺族が困らないように、医療に必要な情報を記載します。特に延命治療の有無につい
ては、難しい問題なので、ご遺族とよく話し合ってから決めましょう。終末期は意思や判断能
力が薄弱する可能性があるため、元気なうちに記載することをおすすめします。
・常用薬
・持病
・アレルギー
・延命治療の有無
・臓器提供

介護について

認知症になり、意思疎通が困難になった場合の措置について記載します。ご遺族にとっても負
担の大きいことなので、自身の要望を詳しく伝えましょう。この項目では、誰に介護をしてほ
しいか、希望する介護施設はどこかなどを記します。
・介護を依頼する人
・介護施設
・介護人への要望
・後見人について
・介護費用、財産管理について
・食べ物、服装など

葬儀やお墓について

「どのような葬儀にしたいのか」「どういうお墓がよいのか」などを記載します。現代は自然
葬など新しい葬儀も珍しくないので、自分が希望する葬送法を伝えましょう。
・葬儀の種類
・葬儀費用
・遺影の有無
・喪主
・香典について
・納骨を希望する寺院や霊園
・棺に入れて欲しいもの
・利用したい葬儀社
・戒名

連絡先のリスト

葬儀に参列してほしい人や、訃報を知らせたい人などの連絡リストを作成します。友人や知人
たちも転勤や転居などで、連絡先が変わることがあります。この項目は完成した後も定期的に
見直すとよいでしょう。
・名前
・住所
・電話番号
・故人との関係性

財産のリスト

保有している財産のリストを記載します。自分が利用している銀行口座や、借金の有無を書き
出しましょう。パスワードや暗証番号など、リスクに繋がる情報は書かないようにしましょう
。また、遺産相続については法的効力のある遺言書を作るようにしましょう。
・銀行口座
・有価証券
・不動産
・年金
・生命保険
・クレジットカード
・借金

家族や友人へのメッセージ

家族や友人に対する思いを、メッセージとして残します。日ごろの感謝の気持ちを正直に記載
しましょう。自分の気持ちを文章に表すことで、日々どれだけ家族に支えられているかを確認
できます。文字だけでは寂しいという方は、思い出の写真を貼るのもおすすめです。

エンディングノートを書いた後はどうしたらいい?

エンディングノートを書いた後は、どのようにすればよいのでしょうか。エンディングノート
の取り扱いについて、注意点を解説します。

家族にエンディングノートの存在を話しておく

エンディングノートは、家族に自分の要望を伝えるためのものです。そのため作成後は、エン
ディングノートを書いたことを家族に話しておきましょう。家族には、どのようなときにノー
トを見るのか、どこに保管しているのかなどを知らせます。パソコンやスマホで保存している
場合はパスワードも伝えましょう。

書いた後も定期的に読み返し修正する

月日が経つと、執筆したときとは違う気持ちになることもあります。エンディングノートは、
自分の誕生日や正月など、読み返す日を決めて定期的に内容を更新するとよいでしょう。過去
の内容を見返せば、気持ちの変化を観察することもできます。エンディングノートを書いた日
付を書いておくと、時間の経過や気持ちの変化を、より具体的に感じられます。

保管場所に注意する

財産や個人情報を守るために、厳重にエンディングノートを保管しようとする方がいます。し
かし、家族も知らないような場所に保管してしまっては、伝えたいことが伝わらず本末転倒で
す。エンディングノートは、机の引き出しに鍵をかけるなどして、分かりやすい場所に保管し
ましょう。

まとめ

エンディングノートは、書き方に決まりがなく、何でも自由に記載できます。作成した後は、
家族にエンディングノートの所在を知らせ、忘れない場所に保管しましょう。内容は定期的に
見直して、修正することも大切です。
アイワセレモニーでは、葬儀内容や費用について事前に無料で相談やお見積もりを行っていま
す。葬儀後までサポートを行っているため、初めての方でも安心です。エンディングノートや
葬儀など、お悩みや不安なことがある方は、お気軽にお問い合わせください。
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