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葬儀場所の決め方|ご逝去場所ごとに安置場所・搬送方法まで解説

葬儀の流れ

葬儀の場所についてはわからないことがたくさんあると思います。
「葬儀の場所ってどうやって選ぶの」「葬儀の前に安置しておく場所が必要らしいのだけど、どう決めればよいの」などとお困りなのではないでしょうか。

この記事では、葬儀の場所について詳しく解説します。
亡くなられた場所から安置場所までの搬送方法や、実際に葬儀を行う場所(施設)の選び方などについても紹介します。
葬儀の場所をすみやかに決定する事で、安心して故人を見送ってあげましょう。


安置場所の種類・特徴

家族にとって、故人とのお別れの時間はとても大切な時間です。故人をどのように見送ればよいのか、考える必要があります。しかし、家族を亡くした悲しみの中、何から準備すればよいのかわからないといった方もおられるでしょう。

家族を亡くした時に、まず最初に考えなければならないのは遺体の「安置場所」です。

日本には、墓地・埋葬等に関する法律があり、亡くなってから火葬するまでに24時間以上空ける必要があります。そのため、亡くなってから葬儀までの間の安置場所が必要となります。病院にも、一時的に安置するための霊安室があります。ただし、多くの病院ではスペースが足りないため、安置場所を他に探す必要があります。

安置場所は、「故人やその家の宗教はなにか」「どのくらいの予算があるか」「どういうお別れをしたいか」など、いろいろなことを考慮しなくてはなりません。宗教によっては、すでに安置場所が決まっている場合もあります。

本記事では、「自宅での安置」「斎場・葬儀社の安置所」「公営の安置所」について説明します。

自宅での安置

安置場所が自宅であれば、故人とご家族の方は家でゆっくりお別れの時間を過ごせます。「故人とのお別れの時間を大切にしたい」「これまで過ごしてきた家から見送りたい」という思いから、ご自宅での安置を希望する方も多いでしょう。

ただし、希望すれば自宅安置できるというわけではありません。ご自宅での安置が可能かを判断するために、自宅安置で知っておくべきポイントについて、しっかりと押さえておきましょう。

ご遺体の保護はできるか?

故人の身体を腐敗させないためには、ドライアイスが必要です。夏は冷房が必要であり、冬は暖房をつけることができません。自宅で安置する場合は室温の管理が必要となります。
また、枕の高さにも注意しましょう。枕が高いと首にダメージが生じ、枕が低いと故人の口が開いてしまいます。

マンションに安置できるのか?

自宅がマンションなどの集合住宅の場合、管理組合規約に特段の条項がない限り安置は可能です。ただし、建物やエレベーター等の共有部分にキズがついたりしないように気をつけましょう。搬入する時間にも配慮する必要があります。事前に、マンション管理会社か管理人に連絡をとり、自宅に安置するむねを伝えておくことをおすすめします。

スペースと搬入経路の確保できるか?

自宅で安置する場合には、故人を寝かせるための布団を敷くスペースが必要となります。十分なスペースの確保ができるかを確認しておきましょう。また、柩を運ぶ部屋までの搬入経路や玄関の大きさなども調べておきましょう。

費用はいくらかかるのか?

自宅で安置するため、安置施設の利用費はかかりませんが、病院から自宅までの搬送費用(10Kmで20,000円程度)やご遺体を保護するためのドライアイス料(一日平均10,000円から20,000円程度)などが必要です。

参考:安置とは?ご遺体安置の意味と安置場所の選択肢について|葬儀・葬式なら【よりそうのお葬式】

斎場・葬儀社の安置所

葬儀社に依頼すると、安置の準備から管理まで葬儀社がやってくれるので、手伝ってくれる人が少ないご家族には安心です。特に、ご家族が高齢の場合は準備などの負担が大きいため、斎場や葬儀社の安置所を選ぶ人が増えています。

斎場を使う場合の特徴は以下のとおりです。

ご遺体の保護がしやすい

安置所と葬儀場所が同じであれば、安置所から葬儀場へご遺体を搬送する必要がなくなります。移動回数は少ないほうが故人の身体の痛みをおさえられます。また、葬儀社の安置所は、保管設備が整っていますので、ご遺体の保護をしやすいです。

1日あたり平均3万円から利用できる

施設の利用料は、1日5,000円~30,000円くらいです。設備やサービス、ご遺体の保存方法によって料金は変わります。葬儀社の安置所は設備が整い、ご遺体の保管も安心なため、そのぶん利用料は高くなります。また、ドライアイス料もかかり、一日平均10,000円から20,000円です。

参考:安置とは?ご遺体安置の意味と安置場所の選択肢について|葬儀・葬式なら【よりそうのお葬式】

故人に会える時間が決まっている

葬儀社によっては、故人に会える時間が決まっていたり、面会の際に葬儀社の立ち合いが必要な場合があります。
一方で、ご家族も一緒にゆっくり過ごせる宿泊型の安置設備がある葬儀社もあります。宿泊型であれば、面会の心配はなく、故人との時間も大切にできます。
面会が難しい場合、線香を絶やさないための付き添い人を依頼できますが、これには別途費用がかかる場合もあります。

葬儀社によって、サービス・施設共に条件はさまざまです。何社かを比較した上で、ご家族の希望に合った斎場・葬儀社を選ばれるとよいでしょう。


公営の安置所

公営の安置所とは、自治体などが保有するご遺体の安置専用の施設です。24時間受け入れ可能で、いつでも搬送できます。
宗教上の理由から一時的な安置場所が必要な方や短期間の安置を希望される方は、公営の安置所を利用するとよいでしょう。

ただし、基本的には、その地域に住んでいる方でないと利用できません。住民でない方は、利用可能かを確認してください。公営の安置所の特徴は以下のとおりです。

安置の期間

公営の安置所では、長期間の安置が難しく最大でも3日程度のところが多いです。施設によっては冷房等の設備がないところもあり、季節によっては安置できる期間が限られます。一方で、専用の冷蔵設備のある施設や、ご家族も一緒に過ごせるような安置所を保有している施設もあります。公営の安置所は自治体によって費用や設備が異なりますので、事前に調べておきましょう。

1日平均1万円から利用できる

必要な費用は、施設によって異なり、1日目が無料で、2日目以降も平均2,000円~3,000円前後というところもあれば、1日5,000円×利用日数分というところもあります。施設利用料は、冷蔵管理ができる施設のほうが割高となります。ドライアイス料は葬儀社と同じくらいで、一日平均10,000円から20,000円程度です。

参考:安置とは?ご遺体安置の意味と安置場所の選択肢について|葬儀・葬式なら【よりそうのお葬式】

故人に会える時間が決まっている

面会時間に関しては、葬儀社と同様で、時間が決まっている施設や、立ち合いが必要な施設があります。さらに、面会に費用がかかる場合や面会が難しい場合もありますので、しっかり確認しておきましょう。

搬送方法

安置場所とあわせて知っておきたいのは、搬送方法です。
亡くなった場所・安置所・葬儀の場所が異なる場合、その間の搬送が必要になります。
搬送の際に一番注意が必要なのは、「死亡診断書」が必要だということです。必ず病院で死亡診断書を受け取ってください。

搬送する手段は、移動する場所や移動の距離によって変わってきます。手段としては、「寝台車」「飛行機」「船舶」がありますが、一般的なのは、「寝台車」での搬送です。

寝台車での搬送

自宅の近くで葬儀を行う場合、寝台車で搬送できます。
費用に関しては、距離や寝台車の種類などによって変わってきますが、10㎞の距離であれば15,000円~20,000円程度かかります。距離が長くなると、そのぶん料金も高くなります。また、深夜料金等がかかる場合もあります。

参考:ご遺体搬送どっとこむ|ご遺体搬送専門だからできるこの安心価格-料金表のご説明-
   ご遺体の長距離搬送・移動専門会社|【遺体搬送のはるかセレモニー】

飛行機・船舶での搬送

海外や国内の離島や離れた場所で葬儀を行う場合、飛行機や船舶を利用できます。費用に関しては、距離、柩を合わせたご遺体の大きさ・重さによって変わってきます。費用の詳細は、葬儀社や搬送の専門業者にご相談ください。

ご家族ご自身での移送

故人のご遺体の搬送は、葬儀社に依頼する方が多いですが、直接搬送専門の業者に依頼したり、ご家族で搬送することもできます。ただし、ご家族で搬送する場合は、ご遺体の保護をどうするか考える必要がありますので、葬儀社に相談することをおすすめします。


葬儀の場所の種類・特徴

以前は自宅で葬儀することが多かったのですが、最近では、自宅よりも会館や斎場で葬儀する人が増えています。葬儀のスタイルが多様になり、顧客からの要望に答えてくれる葬儀社を利用したいという方が増えています。

自宅葬儀

これまで住んでいた家から故人を送りたいと、自宅葬儀を選ぶ方もいます。ただし、自宅葬儀は、部屋に祭壇を設置する必要があり、そのスペースが必要となります。搬入できるのかも条件になります。エントランスを含め棺桶が入るのか、自分の家の空間で可能な祭壇のレイアウトがどういったものかなど、事前に葬儀社ときちんと打ち合わせをしておいた方がよいでしょう。
また、家族や少人数での葬儀であれば問題ありませんが、参列者がいる場合、それなりのスペースや敷地が必要となります。参列者が多い場合は、ご近所への配慮も忘れないようにしましょう。

葬儀社によっては、自宅での葬儀に不慣れな業者もありますので、自宅葬に慣れている葬儀社を探しましょう。自宅葬に慣れていて、しっかりしたサービスを提供できる葬儀社であれば、自宅葬でも安心です。

寺院葬

寺院の本堂、または寺院が所有している会館での葬儀です。寺院での葬儀はその寺院の檀家の方が行うことが多いですが、檀家でなくても可能です。
寺院で行う葬儀でも、取り仕切りは葬儀社にお願いできます。寺院の本堂には祭壇があるので、祭壇を設置する必要がなく、その分の費用はおさえられます。ただし、参列者の多い一般的な葬儀を行う場合は、受付テナントの準備など参列者を招く費用が必要となります。

斎場葬儀

最近、斎場で葬儀をすることが一般的になってきています。斎場には葬儀社の公営施設と自治体の公営施設があります。それぞれの特徴を理解して、どちらにするかを決めるとよいでしょう。

公営の会館(セレモニーホール)

公営の会館は葬儀社の施設です。葬儀社の会館は、サービスがよく、設備が整っています。また、駅から近かったり、駐車場があったりするので、参列者も助かります。そのぶん使用料は公営の式場より高いです。
ただし、セレモニーホールであれば、準備・搬送・ご遺体の管理まで専門家にお任せできるので、ご家族の負担が少なくてすみます。また、ご家族の要望にも応じてもらいやすいです。
葬儀社の会館で葬儀をお考えの方は、式場、設備、費用などを比較してみるとよいでしょう。

公営の斎場

公営の斎場は、自治体などが所有しています。そのため、料金が比較的安いです。式場は地域によって違いがあり、葬儀社の式場のようにとてもきれいで設備の整っている施設や、隣に火葬場がついている施設もあります。もちろん、公営の斎場を利用する場合でも、葬儀社は自由に選べます。

ただし、公営の斎場の場合、時期によっては混んでいることがあり、他の家族の葬儀と重なる可能性もあります。式場を貸し切りたい方には不向きといえます。
また、参列者が多い場合、公営の式場ではスペースを確保することが難しいでしょう。

ここは公営施設なので、利用者もしくは故人がその地域の住民である必要があります。住民以外の人の利用も認めているところもありますが、料金が高くなったり、利用条件があったりするので、自治体に確認したほうがよいでしょう。

公民館など

他の公営施設として、公民館、自治会館、コミュニティーセンターなどがあります。ただし、これらの施設が葬儀に利用できるかは、各自治体に確認する必要があります。


葬儀の場所の選び方

葬儀の場所の選び方は、「どれくらいの予算があるのか」「参列者はいるのか」「どれくらいの規模の葬儀なのか」によって変わってきます。
それぞれのニーズによって、葬儀場所を選ぶポイントをまとめます。

葬儀の予算(費用)を抑えたい

予算を抑えたい場合は、公営の式場がよいでしょう。公営の式場でも利用料はかかりますが、祭壇も常設されており、費用が安くすみます。
火葬場もついている式場であれば葬儀場から火葬場までの移動にかかる費用もかからないため、さらにコストをおさえることができます。

ただし、自宅葬の場合も、施設使用料がかからないので、費用は抑えられます。自宅での葬儀の場合は、祭壇の設置等の費用がかかります。双方の見積もりを出してもらい比較検討しましょう。

家族葬をしたい

家族葬のように参列者を招かない場合は、斎場で行うとよいでしょう。近所の人に知られたくない方も、斎場での家族葬をおすすめします。
ただし、公営の斎場は混みあっているので、他の葬儀と重なったり、ゆっくりできないことがあります。それを避けたい方は葬儀社の会館を選んだほうがよいでしょう。宿泊型の施設でお別れの時間を家族でゆっくり過ごすのもよいでしょう。

規模の大きな葬儀を実施したい

参列者の多い、大規模な葬儀であれば、葬儀社の会館で行うとよいでしょう。葬儀社の会館であれば、スペースの心配がありません。また、式場を貸し切って使うことができます。さらに、交通の便がよく、駐車場なども充実しているため、参列者にとっても便利です。

自由なスタイルで葬儀を行いたい

宗教に関係なく、自由なスタイルで葬儀を行いたいという方は、葬儀社の会館がよいでしょう。葬儀社の会館であれば、無宗教な葬儀だけでなく、さまざまな要望にも対応してくれるところがあります。


まとめ

安置場所、搬送方法、葬儀の場所について説明させていただしきましたが、お役に立てたでしょうか?
突然やってくる大切な人の死は辛いものですが、最期に故人をきちんと見送ることも大切なことです。ご家族と話し合いながら、準備をすすめていきましょう。

葬儀の場所にお困りなら、一度、アイワセレモニーへご相談ください。
ご相談、お見積り依頼、問い合わせなど、無料で承っております。
アイワセレモニーでは、安置場所から葬儀まで、あらゆるご要望について相談することが可能です。
また、ご家族の方のお気持ちを第一に考え、皆様にとって大切な最期のお別れの時間をご用意させていただしきます。
行政などから委託指定を受けている葬儀社ですので、安心しておまかせください。

アイワセレモニーへのお問い合わせ・ご相談・お見積もりは、こちらから。

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