遺影写真の適切な選び方・飾り方は?イチから作成する方向けに解説
お葬式の品目,葬儀費用葬儀の準備に欠かせないものの1つが遺影です。ただ、写真なら何でもいいというわけではありません。故人を偲ぶ場にふさわしいものであることが重要です。この記事では、遺影にふさわしい写真選びや最適なサイズ、遺影作成の際に知っておきたいことなどを解説します。
また、葬儀の後はどこに飾るか、処分する場合はどうすればよいかなども詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
遺影の作成方法とは?
遺影の作成方法は主に3つあります。以前は葬儀社に依頼するのが通例でしたが、最近は他の選択肢も増えました。ここでは、それぞれの方法や費用相場について詳しく解説します。
葬儀社に依頼する
最も一般的な方法は、葬儀社への依頼です。葬儀では、遺族が準備に時間を取られます。葬儀社に任せることで、その手間をはぶけます。遺影にしたい写真を選べば、数時間ほどで作成してもらえるのも利点です。費用相場は25,000~30,000円ですが、葬儀プランに含まれているケースも多いため、事前に確認するとよいでしょう。
自分でプリント業者に依頼する
近頃は、遺影を作成してくれるプリント業者が増えています。一般的には既にプリントアウトしてあるスナップ写真を持ち込むだけです。また、スマートフォンやデジタルカメラのデータを送信して遺影にすることも可能です。ただ、急な注文で葬儀に間に合わないこともあるため、いずれも納期を確認しましょう。
注文のタイミングによっては加工のみの対応となり、プリントや額装を自分でやらなければならないケースもあります。費用相場はオプションによって異なりますが、5,000~10,000円程度です。
生前に用意しておく
最近は「終活」の一環として、生前に遺影を用意する人が増えています。「突然の対応で遺族が困らないようにしたい」「自分の気に入った写真を飾りたい」などのニーズからです。生前に作成する場合、通常は写真館などに依頼します。専用スタジオがあり、プロに撮影してもらえるため仕上がりも本格的です。費用の相場はヘア・メイク付で20,000~35000円程度です。
遺影の一般的なサイズは?
一般的な遺影のサイズは「四つ切サイズ」です。具体的な寸法は「254mm×305mm」です。これは祭壇に飾ったり、葬儀で遺族が抱えたりするのに適したサイズとされています。
遺影の写真の選び方のポイントは?
故人からの指定がない場合、遺族が遺影にする写真を選びます。ここでは遺影にふさわしい写真の選び方を3つのポイントで解説します。
ピントが合っていて、表情が良く映っているか
遺影は引き延ばして作成するため、ピントが合ったものを選びましょう。表情は自然で、故人の人柄がにじみ出ているものがいいでしょう。あとはカメラ目線であることも大切です。もし故人が選ぶとしたら、どの写真をリクエストするだろう? というテーマで探してもいいかもしれません。
服装は不似合いではないか
写真を遺影に加工する際、背景はたいてい修正されますが、服装はそのままにしておくことが最近の傾向です。過去の風習では喪服への修正が通例でしたが、より故人らしさを反映するため最近は写真のままの服装を使用することが多くなりました。
とはいえ、カジュアルすぎるものや肌の露出が多いものは避けましょう。どうしてもふさわしいものが無ければ、服装を修正します。
写真、またはデータのサイズは十分か
遺影を手持ちの写真から選ぶ場合、故人が1人で写っているもので顔が大きく写っているものがふさわしいです。また、なるべく光沢紙の写真にしましょう。凹凸のある絹目紙のものだと引き伸ばした際に凹凸が目立ちますし、マット紙や普通紙に家庭用プリンターで印刷したものは鮮明にならないからです。
デジタルカメラなどのデータから選ぶ場合、サイズが少なくとも200万画素数以上あるか確認しましょう。
自宅での適切な遺影の飾り方は
葬儀の後、遺影を飾っておく適切な期間・場所のマナーがありますので、具体的に紹介します。
「四十九日」までは祭壇に飾る
葬儀の後、遺影は「四十九日」まで祭壇を設けて飾っておくのが通例です。これは「後飾り」といわれる習わしで、遺影のほかに遺骨や仮位牌、お供えものなども祭壇に置きます。四十九日は、故人の成仏供養に必要な期間であるためです。
「四十九日」が過ぎたら仏壇の上を避けて飾る
四十九日が過ぎたら、遺影はそのまま飾るか、外して保管します。飾る場合は先祖代々の遺影と並べるか、小さなサイズに印刷し直してフォトフレームなどで飾りましょう。このとき注意したいのは「仏壇の上には飾らないこと」です。ご先祖様を見下す格好になるため、この場所は避けてください。
保管する場合はデータ化するか、長期保存が可能なタイプのアルバムに収めるのがおすすめです。ただし新盆法要を行う場合は遺影が必要ですので、それまではすぐに飾れる状態で保管しておきましょう。
遺影を処分したい場合の方法は
「そろそろ遺影を処分したい」という時期がきた場合、どのように対処すればいいのか2つの方法を紹介します。
ごみとして処分
各自治体のルールを守れば、「ごみ」として処分できます。その際はそのまま折ったり丸めるのではなく、半紙に包んで丁寧に破棄しましょう。
お焚き上げ
ごみとして処分するのに抵抗がある場合、「お焚き上げ」という方法があります。費用は掛かりますが、お寺によっては無宗派でも応じてくれます。ただ燃やすのではなく、供養も一緒にしてもらえるので処分する側の心理面でも負担が少ないでしょう。
まとめ
遺影とは、故人の人柄やそれまでの人生のすべてを映し出すためのメモリアルフォトです。だからこそ、「急だったから」と最適なものが準備できないのは避けたいものです。とはいえ、初めての葬儀なら誰もが戸惑います。そこで頼りになるのが葬儀のプロです。
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