喪主のやること|準備から挨拶まで流れにそって解説
お葬式のマナー,葬儀の流れ,お葬式の役割ご家族が亡くなり、喪主を務めることになったがどうしてよいかわからない、あるいは、高齢のご家族がいて、いざという時のために心の準備をしておきたいという方もおられるでしょう。ご家族を失った悲しみのなかで、喪主を務めるというのは大変なことです。特に、初めての場合には、戸惑うことも多いものです。
この記事では、喪主のするべきことを、順を追って説明していきます。大切な方を送る喪主の役目をつつがなく終えられるように、役立ててください。
喪主とは
喪主とは、葬儀の責任者のことです。配偶者、血縁者(長男・次男・長女など)が喪主を務めることが一般的です。喪主は、葬儀会社との打ち合わせや、葬儀での挨拶、葬儀に関わる金銭の管理などを行います。また、葬儀だけでなく、三回忌などの法要の責任者にもなります。
近年では、喪主が高齢の場合などに負担を軽くするため、挨拶や葬儀会社との打ち合わせを喪主以外の人が担当する場合もあります。
通夜までに喪主がやること
ここでは、通夜までに喪主がやるべきことについて解説します。
葬儀会社に連絡
まずは、葬儀会社に葬儀を依頼します。病院から紹介される場合もありますが、葬儀会社を選ぶ際には、数社に問い合わせをして、連絡したときの対応や、見積もりなどをみて比較して決めましょう。
地域密着型で、長年営業している葬儀会社を選ぶと安心です。このような葬儀会社は、地域での評判が重要であり、遺族から印象がよくなければ長年営業を続けることはできないためです。
葬儀会社は、なるべく早く決めておくことをおすすめします。葬儀会社が決まっていると、病院からの遺体の搬送も依頼できます。葬儀会社が決まっていない場合には、病院が紹介してくれるので、搬送のみ依頼できます。
葬儀の規模を決める
葬儀の規模は、予想される参列者の数や、予算をもとにして決めます。生前の交友関係の広さ、年齢によって、予想される参列者の数も変化します。家族だけで静かに見送りたい場合などは、家族葬を検討してもよいでしょう。これらを考慮し、葬儀会社と相談して葬儀の規模を決めます。
葬儀の日程を決める
遺族と葬儀会社で相談して、葬儀の日程を決めます。葬儀場・火葬場の空き状況などを葬儀会社に確認した上で決まることとなります。不幸が続くため縁起が悪いとされていることから、葬儀は「友引」を避けて行うのが慣習です。
参列者に連絡する
葬儀の日程が決まったら、葬儀に参列してもらいたい人に連絡をします。連絡をするのは、親族や、付き合いのあった近隣の人、故人と親しかった友人、勤務先などです。弔辞をお願いする参列者には、その連絡もします。
通夜・告別式の当日に喪主がやること
ここでは、通夜・告別式の当日に喪主がやることについて解説します。
供花や弔電の確認をする
供花を受け取ったら、故人とどのような関係の人からなのかを葬儀会社に伝えます。関係の深い人から並べるのが一般的で、関係性を伝えると葬儀会社が並べ方を決めてくれます。弔電は、読む順番を決めます。名前や会社名などにふりがなを付け、弔電を読む人が、読み間違えのないようにしましょう。
弔問を受ける
喪主の役割の中で最も重要です。すべての弔問客に丁寧に対応しましょう。通夜や葬儀の間、祭壇のそばで弔問を受けます。目上の人の弔問を、出口まで見送る必要もありません。
弔問客から声をかけられた際には、自席からの目礼か、「お忙しい中故人のために足をお運びいただきありがとうございました」などの、簡単な挨拶で応えます。故人との関係性を知っている場合には、「生前はお世話になりました」「○○さんのお話はよく聞いております」など、一言添えてもよいでしょう。
参列者に挨拶する
参列者への挨拶も、喪主の役割として重要です。緊張する場面ですし、どのようなことを話したらよいか悩む人も多いでしょう。ここでは、参列者への挨拶について解説します。
挨拶のポイント
挨拶には、以下のような内容を含めます。
・葬儀に来ていただいたお礼
・故人と生前にお付き合いいただいたことへの感謝
・今後の力添えのお願い
これらを心を込めた自分の言葉で、3分以内にまとめて伝えます。
忌み言葉
縁起が悪いため、通夜・葬儀の挨拶などでは、以下のような言葉は避けるべきです。
・「ますます」「たびたび」といった、繰り返しの言葉
・「お開き」「乾杯」といった、祝いの席で使う言葉
キリスト教では、「お悔み」という言葉は使わないなど、仏教とは避ける言葉も異なるので、事前に確認をしておきましょう。
葬儀後に喪主がやること
ここでは、葬儀後に喪主がやるべきことを解説します。
香典返しを手配する
通夜・葬儀で香典をいただいた方に、香典返しをします。四十九日が終わってからするのが基本ですが、近年では、葬儀の際に「即日香典返し」として、品物をその場で渡す場合もあります。金額は、「半返し」が一般的で、基本的には、受け取った香典の額の半額相当の品物を送ります。時期を含めて、どのような形で行うのがよいか決めましょう。
四十九日法要の準備をする
忌明けの法要である、四十九日の法要の準備をします。日時や場所を決め、参列者に連絡します。先祖代々の墓がある場合や、生前に墓を購入していた場合など、墓の用意がある場合には、四十九日の法要の際に遺骨を納めます。
まとめ
ここまで、喪主として葬儀前・葬儀・葬儀後でやらなければならないことについて紹介しました。初めて喪主を務める葬儀であれば、わからないことがたくさんありますよね。地域密着型で創業30年を迎えたアイワセレモニーなら、葬儀全般についてのこまやかなサポートをしています。葬儀の際には、アイワセレモニーにぜひご相談ください。
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