今すぐ使える弔電の文例|状況別に文例を紹介
お葬式のマナー,葬儀の流れ仕事関係や親族などに不幸があっても、事情があって通夜や葬儀の参列が難しいときがあります。その場合には、故人に哀悼の意を表すために弔電を送るのが一般的です。
この記事では、弔電の送り方や弔電にまつわる基本情報を解説し、今すぐ使える弔電の文例を、状況別・相手別に紹介します。ぜひ参考にしてください。
弔電とはどういうもの?
弔電は、事情があって通夜や葬儀の参列が困難であるときに、故人や遺族に電報という手段を通してお悔やみの気持ちを伝えるためのものです。通常、葬儀や告別式の際に読み上げられます。
弔電は届くのが早過ぎると確実に受け取られるか不安がありますし、遅すぎると弔事が読まれる時間に間に合いません。適切な時間に届くように手配する必要があります。
弔電の送り方
弔電を送ることになったら、まず、送り先と葬儀・告別式の日取りを確かめます。次に弔電の内容を考えます。弔電の文章には一定のルールがあるので、申込先などに用意されている文例の中から選択し、手を加えることで自分の気持ちを込めるようにするとよいでしょう。
弔電の文章が準備できたら、郵便局やNTT、インターネットで申し込みをします。差出人の名前には、受け取る側が故人との関わりを認識できるように、氏名だけでなく、故人との具体的な関係性も並記します。
弔電の金額
弔電の金額は3,000~5,000円程度が相場です。弔電の文字数や弔電に使われる台紙の種類で金額は異なってきます。台紙はシンプルなものから、高級感のある布張りのもの、刺繍が施されたものなどさまざまで、なかには台紙とは別に花や線香がついたものもあります。故人との関係や予算を考慮してどのような台紙にするか決めましょう。
弔電に関する疑問を解決
ここでは、弔電に関する疑問についてお答えします。
弔電を送るタイミングは?
弔電を送る時機は通夜に間に合うように手配するのがベストですが、通夜に間に合わなくても告別式までに送れば問題ありません。弔電の手配は早すぎても遅すぎてもマナーに反します。葬儀の日程はしっかりと確認しておきましょう。
弔電は誰宛に送ればいい?
通常、弔電は喪主宛に送ります。喪主が誰か分からない場合は遺族宛に送ります。この場合、宛名は「○○家 ご遺族様」と表記します。尚、葬儀会場での取り違えを防ぐためには、宛名はフルネームでの記載が望ましいでしょう。
弔電はどこに送ればいい?
弔電の送付先は、葬儀が行われる葬儀会場や自宅です。どこで葬儀を行うか不明の場合は喪主宅に送ります。その際は確実に受け取りができるように、前もって喪主側に連絡を入れておくことが大切です。
弔電に関する注意点
ここでは、弔電を送る際の注意点について解説します。
忌み言葉に注意
弔電の文章には使用できない特定の言葉、忌み言葉があります。不幸が繰り返されることを思わせる、「たびたび」「重ね重ね」などの繰り返し言葉や、不吉な数字である、「四」「九」などは使えません。また、宗教においても特有の忌み言葉があります。
仏式では、「迷う」「浮かばれない」など、神式やキリスト教式では、「供養」「合掌」「冥福」などの言葉を避けるようにします。弔電の文章を決める際には細心の注意を払いましょう。
故人に対する敬称に注意
弔電の文章では、故人に対する敬称には特に注意が必要です。弔電の場合は余りなじみのない独自の敬称が用いられます。誰が喪主になるかでも敬称が異なります。
たとえば、故人が喪主の父・母ではご尊父様・ご母堂様などになります。故人が喪主の祖父・祖母ではご祖父様・ご祖母様などを使います。
間違った敬称を使用することはマナーに反します。弔電を送るときはどのような敬称を使ったらよいのか、よく確認しましょう。
弔電を送ってはいけない場合も
最近は家族葬のように少人数で行う葬儀が増えています。少人数の葬儀では、遺族が葬儀の案内をする段階で弔電などを遠慮することがあります。この場合は遺族の意向を尊重して、弔電を送らないように配慮が必要です。
状況別弔電の文例
状況別に弔電のポイントを解説し、それに即した文例を紹介していきます。
法要に際して送る場合
法要に送る弔電は、葬儀後にあらためて故人の冥福を祈る趣旨の文章にします。
【文例】
・○○様の○回忌のご法要の報に接し、新たに悲しみが込み上げて参ります。謹んでご冥福をお 祈りいたします。
・○○様の○回忌のご法要に参列することが叶わず、深くお詫び申し上げます。あらためまして 衷心より故人のご冥福をお祈りいたします。
慰霊祭に際して送る場合
慰霊祭は大きな事件や事故などで犠牲になった方たちの御霊を慰める儀式で、後世に語り継ぐ役割も担っています。
【文例】
・この程の慰霊祭が執り行われるのにあたり、永久の眠りにつかれた方々の御心が安らかであ りますようお祈り申し上げます。
・このたびの慰霊祭にご尽力されたすべての方々に敬意を表します。故人の御霊が安らかに永 眠されますようお祈り申し上げます。
社葬や団体に送る場合
社葬や団体に送る弔電は、差出人が個人か会社名義かの二つに分かれます。
【文例】
・突然のご逝去のお知らせに信じられない思いです。生前のご厚情に感謝するとともに心より ご冥福をお祈りいたします。(個人)
・貴社○○様のご訃報に接し、折衷よりお悔やみ申し上げます。ご生前に賜りましたご厚情に対 し深く感謝いたします。(会社名義)
キリスト教式で送る場合
キリスト教の弔電においては、仏教用語は忌み言葉になるので注意しましょう。
【文例】
・神の御許に召された○○様に謹んで哀惜の意を表します。ご家族様には神のご慈愛が支えとな られますようお祈りいたします。
・○○様のご逝去に接し、哀惜の念に堪えません。安らかに神の御許でお眠りになられますよう お祈り申し上げます。
相手別弔電の文例
弔電を送る相手ごとの文例を紹介します。
故人が先方の両親の場合
故人が喪主の父親もしくは母親の場合の文例です。
【文例】
・ご尊父様のご逝去に際し、在りし日のお姿がよぎり深い悲しみに包まれております。心より ご冥福をお祈り申し上げます。
・ご母堂様のご訃報に接し、衷心よりお悔やみ申し上げます。故人の素晴らしいお人柄をいつ までも決して忘れません。
故人が先方の配偶者の場合
故人が喪主の妻もしくは夫の場合の文例です。
【文例】
・ご主人様のご逝去の報に接し、ご家族様のご傷心を思うと言葉になりません。心よりお悔や み申し上げます。
・ご令室様のご逝去に際し、在りし日の面影を偲びつつ謹んでご冥福をお祈りいたします。ご 家族の皆様に衷心よりお悔やみ申し上げます。
故人が先方の子息の場合
故人が喪主の娘もしくは息子の場合の文例です。
【文例】
・ご令息様ご逝去の悲しいお知らせに、ご両親様のお悲しみの深さを思うとお慰めする言葉も ございません。心よりご冥福をお祈りいたします。
・ご令嬢様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。どなたにもお優しかった在りし日 のお姿が頭から離れません。
故人が先方の兄弟姉妹の場合
故人が喪主の兄弟もしくは姉妹の場合の文例です。
【文例】
・ご令姉様のご逝去の報に接し、在りし日のお姿に思いをはせております。心からご冥福をお 祈り申し上げます。
・ご令弟様のご訃報に謹んで哀悼の意を表します。急なご逝去で、ご家族様もさぞご無念のこ とでしょう。衷心よりお悔やみ申し上げます。
故人が先方の祖父母の場合
故人が喪主の祖父もしくは祖母の場合の文例です。
【文例】
・ご祖父様のご逝去に接し、ご生前にお話した時の穏やかなお姿が浮かんで参ります。安らか な旅立ちでありますようお祈り申し上げます。
・ご祖母様の突然のご訃報に接し、悲しみに堪えません。優しい笑みを絶やさない方でした。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
故人が先方の孫の場合
故人が喪主の孫の場合の文例です。
【文例】
・悲しいお知らせに言葉を失います。これからという時に永遠の眠りにつかれたお孫様に、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
・お孫様の急逝の報に接し、愕然としております。ご家族様のお悲しみを思うと言葉もありま せん。心よりお悔やみ申し上げます。
故人が友人・知人の場合
故人が喪主の友人もしくは知人の場合の文例です。
【文例】
・突然の悲報に茫然自失しております。一緒に語り合った日々が走馬灯のように頭を巡りま す。心よりご冥福をお祈りいたします。
・ご逝去の報に接し、ご生前のご厚情に深く感謝申し上げるとともに、衷心よりご冥福をお祈 りいたします。
故人が上司や社長・会長の場合
故人が喪主の会社において目上の人の場合の文例です。
【文例】
・○○様のご逝去を悼み、ご生前のご功績に深く敬意を表します。社員一同謹んでご冥福をお祈 り申し上げます。
・○○様のご訃報に際し、ご生前のご厚情に深謝し謹んで哀悼の意を表します。ご家族の皆様に は衷心よりお悔やみ申し上げます。
故人が恩師の場合
故人が喪主の学生時代の恩師の場合の文例です。
【文例】
・突然のご訃報に驚きを禁じ得ません。ご生前のご厚情に感謝申し上げるとともに、心より 哀悼の意を表します。
・先生のご逝去の報に接し、信じられない思いです。厳しくも温かくご指導いただいた思い出 を偲びつつ、心よりご冥福をお祈りいたします。
まとめ
通夜や告別式に参列できない場合に、お悔やみの気持ちを伝える手段のひとつに弔電があります。この記事では、弔電の送り方や弔電にまつわる基本情報を解説しました。今すぐ使える弔電の文例を状況別・相手別に紹介しているので、弔電を送る際にはぜひ参考にしてください。
アイワセレモニーでは、事前に無料での葬儀内容や費用についての相談・見積もりが可能です。葬儀の前から葬儀後までサポート体制が整っています。
ぜひ一度お問い合わせください。
葬儀内容や費用の無料相談・見積もりができるアイワセレモニーはこちら